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2009年度ご近所の底力さきがけモデル育成事業 対象企画
2009年01月02日
大評判!医っQシンポジウム 詳細編その2
医っQシンポジウム
「これからの医療について、今、できること」
の詳細を紹介!
新聞にはこんな感じで取り上げられました↓
まずは、司会&パネリストの紹介
<司会>
・町 亞聖 氏(日本テレビ 報道局記者・厚生労働省担当)
<パネリスト>
・諸岡 信裕 医師(茨城県医師会 副会長, 小川南病院 院長)
・蓮見 孝 教授(筑波大学 人間総合科学研究科芸術専攻)
・石原 望 さん(筑波大学 看護4年生)
・忽那 一平(筑波大学 医学5年生)
シンポジウムの流れ
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明
・茨城県の医師不足の現状
・後期高齢者医療制度について
↓
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」
・諸岡医師より医師不足の解決のために何ができるか(専門家の意見)
・その意見に対する蓮見教授のコメント(芸術家・企業人・一般人としての意見)
・各学生のコメント
・医療が向かう方向性、問題点などについてディスカッション
↓
◆質疑・応答
↓
◆パネリストの感想・まとめ
<シンポジウム詳細>わかりやすく、お伝えしますので長文です。
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明◆
→詳細編その1 参照
http://medicalaction.tsukuba.ch/e19091.html
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」◆
諸岡医師:
医療者はゆっくりご飯を食べる暇もないぐらい働いているし、さまざまな工夫をしている。
いまこそ、自分たちのためにも国民がしっかり監視し、声を上げることが重要!
看護学生:
助産学実習をしていても、産科医は病院に住んでいるのではないかと思うくらい
、ハードな勤務現場を目にしました。医師の負担軽減のために、産科医と助産師
との役割分化、助産師の知識とスキルの向上が必要だと思います。
医学生:
医療崩壊について改めて、本当におかしな状況であり、なんとかしなくちゃいけないなと思いました。
今回、このようなイベントを開くことができて本当に良かったと思います。
蓮見教授:
こんな状況が何年も放置されている状況が不思議だな~って思う。
みんなで医療を支えていくことが必要。
アート・デザインを医療に持ち込んで、病院という空間を変えていくことが1つできること。
病院は本来、落ち着く場所であり、癒しの空間であり、カラフルな温かみのある空間であるべき。
でも、オフィス系のデザインで覆われているのが現状。
病院がデザイン面で変わることで、そこで働く人たちの癒し空間とへと変わることができる。
たとえば、こんな病院なら医療者も癒される・・・
より引用
きちんと整列している物をちょっと傾けてみたり、病院の中に開放感のある空間を作ったり、非制度的な工夫をしていくこと。
日常生活の中には、様々なノイズがあって、実はそれによって癒されている。
病院の中にアートスペースがあったりすることで、医療者にも新しく気づくことがあるだろうし、非医療者にも気付きが生まれる。
病院って「もっと普通の空間なんだ」という認識が生まれると、医療が少しいい方向に向かうのではと思います。
諸岡医師:
病院は安全と機能面を重視して作られています。だからこそ、少人数、高効率で医療ができている。
外国は高い医療費を負担しているから、多くの医療者、充実した設備ができる。
日本はそういう余裕が現在ない状況だから、そういう部分の補完を学生や市民などボランティアの方がやっていければ一番良い形だと思う。
+αの機能まで、医療機関がやろうとすると、今の学校みたいになんでもかんでも求められてしまって、本業がおろそかになる可能性が出てくる。
だから、こうした筑波大学のような総合大学は高い可能性を持っている。医療と他の分野、芸術、体育などの他にない領域も揃っているのだから、本当にみんなでアクションを起こしていきたい。
医学生:
みんなでアクションという点では、環境分野のように芸術家・アーティストが医療分野の現状を訴えるアクションに加わってきていないように感じるのですが、アーティストはどう思っているのでしょうか?
蓮見先生はどう思われますか?
蓮見教授:
医療分野で何かやれるということが頭になかっただけ。筑波大学附属病院で手探りで活動をしている中で感じているのは、病院も変わってきているということ。
何かを実践することで変わっていく、小さな変化が大きくなっていく。小さな波紋もそのうち大きくなるように何かやることが大事。
◆質疑・応答◆
来場者①:
別の政党が政権を取れば、医師不足の問題が解決するということなんですか?根本的な解決になるのでしょうか?
諸岡医師:
今の与党と違う政党を支持することで何か変わるかもしれない。先ほどの話にあったように何かアクションを起こさないとずっとそのままということになってしまう。
来場者②:
自分が取った患者さんを対象とした病院に関するアンケートで、病院内にアート作品の展示などこれまでと違うことをすることに関してどう思うかという項目がありまして、その結果から中にはどうしても受け入れられない・やってほしくないという意見もあるのですが、そのへんを蓮見先生はどうお考えですか?
蓮見教授:
違ったことをやろうとすると、どうしても嫌がる人がいる。でも、「データでとって0%だからやらない」っていうのではいけない。「やめて」と言われたら素直にやめるけど、とりあえずやってみる。という姿勢が大事。論理的に考えないで、核にある感性を大切にしていくこともありなんじゃないかなと思います。
◆パネリストの感想・まとめ◆
諸岡医師:
何かを始めると、必ず紆余曲折するけどそれを経て物事ができあがっていく、これからも心の通った医療ができるようにしていきたい。
蓮見教授:
これからも、学生に支えられ、様々な人に支えられ、アクションが起こしていければなと思います。
看護学生:
まずは、産科医療界の人員として+1になること。そして、私自身が小さな波と
なり、波及していけるような医療人になりたいです。
医学生:
「自分が患者だったら・・」と考えながら行動する医者になりたいと思う。そのためには、今の現状はじぶんが患者だったら絶対嫌だから、まだ学生機関があと1年あるのでなんとかしていきたいと思います。
町氏:
マスコミは医療現場を悪く言い過ぎると言われるが、冷静に取り上げているメディアもある。メディアの人間としてこれからも注意してやっていきたいと思う。このようにアクションを起こし、お互いが気付き、一歩足が出るようなものを提供していきたい。
以上、シンポジウムの詳細でした。
ちゃんと録音などしていなかったため、だましだましのレポートですが、ご勘弁を。悪意はありません。
だれか修正できるかたがいましたら、遠慮なく連絡くださいませ。
参考URL)
茨城県医師会 http://www.ibaraki.med.or.jp/
筑波大学附属病院リニューアルチーム・アスパラバス http://aspalog.exblog.jp/
町氏の取り上げる医療問題ドラッグ・ラグ http://www.dai2ntv.jp/news/druglag/
「これからの医療について、今、できること」
の詳細を紹介!
新聞にはこんな感じで取り上げられました↓
まずは、司会&パネリストの紹介
<司会>
・町 亞聖 氏(日本テレビ 報道局記者・厚生労働省担当)
<パネリスト>
・諸岡 信裕 医師(茨城県医師会 副会長, 小川南病院 院長)
・蓮見 孝 教授(筑波大学 人間総合科学研究科芸術専攻)
・石原 望 さん(筑波大学 看護4年生)
・忽那 一平(筑波大学 医学5年生)
シンポジウムの流れ
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明
・茨城県の医師不足の現状
・後期高齢者医療制度について
↓
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」
・諸岡医師より医師不足の解決のために何ができるか(専門家の意見)
・その意見に対する蓮見教授のコメント(芸術家・企業人・一般人としての意見)
・各学生のコメント
・医療が向かう方向性、問題点などについてディスカッション
↓
◆質疑・応答
↓
◆パネリストの感想・まとめ
<シンポジウム詳細>わかりやすく、お伝えしますので長文です。
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明◆
→詳細編その1 参照
http://medicalaction.tsukuba.ch/e19091.html
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」◆
諸岡医師:
医療者はゆっくりご飯を食べる暇もないぐらい働いているし、さまざまな工夫をしている。
いまこそ、自分たちのためにも国民がしっかり監視し、声を上げることが重要!
看護学生:
助産学実習をしていても、産科医は病院に住んでいるのではないかと思うくらい
、ハードな勤務現場を目にしました。医師の負担軽減のために、産科医と助産師
との役割分化、助産師の知識とスキルの向上が必要だと思います。
医学生:
医療崩壊について改めて、本当におかしな状況であり、なんとかしなくちゃいけないなと思いました。
今回、このようなイベントを開くことができて本当に良かったと思います。
蓮見教授:
こんな状況が何年も放置されている状況が不思議だな~って思う。
みんなで医療を支えていくことが必要。
アート・デザインを医療に持ち込んで、病院という空間を変えていくことが1つできること。
病院は本来、落ち着く場所であり、癒しの空間であり、カラフルな温かみのある空間であるべき。
でも、オフィス系のデザインで覆われているのが現状。
病院がデザイン面で変わることで、そこで働く人たちの癒し空間とへと変わることができる。
たとえば、こんな病院なら医療者も癒される・・・
より引用
きちんと整列している物をちょっと傾けてみたり、病院の中に開放感のある空間を作ったり、非制度的な工夫をしていくこと。
日常生活の中には、様々なノイズがあって、実はそれによって癒されている。
病院の中にアートスペースがあったりすることで、医療者にも新しく気づくことがあるだろうし、非医療者にも気付きが生まれる。
病院って「もっと普通の空間なんだ」という認識が生まれると、医療が少しいい方向に向かうのではと思います。
諸岡医師:
病院は安全と機能面を重視して作られています。だからこそ、少人数、高効率で医療ができている。
外国は高い医療費を負担しているから、多くの医療者、充実した設備ができる。
日本はそういう余裕が現在ない状況だから、そういう部分の補完を学生や市民などボランティアの方がやっていければ一番良い形だと思う。
+αの機能まで、医療機関がやろうとすると、今の学校みたいになんでもかんでも求められてしまって、本業がおろそかになる可能性が出てくる。
だから、こうした筑波大学のような総合大学は高い可能性を持っている。医療と他の分野、芸術、体育などの他にない領域も揃っているのだから、本当にみんなでアクションを起こしていきたい。
医学生:
みんなでアクションという点では、環境分野のように芸術家・アーティストが医療分野の現状を訴えるアクションに加わってきていないように感じるのですが、アーティストはどう思っているのでしょうか?
蓮見先生はどう思われますか?
蓮見教授:
医療分野で何かやれるということが頭になかっただけ。筑波大学附属病院で手探りで活動をしている中で感じているのは、病院も変わってきているということ。
何かを実践することで変わっていく、小さな変化が大きくなっていく。小さな波紋もそのうち大きくなるように何かやることが大事。
◆質疑・応答◆
来場者①:
別の政党が政権を取れば、医師不足の問題が解決するということなんですか?根本的な解決になるのでしょうか?
諸岡医師:
今の与党と違う政党を支持することで何か変わるかもしれない。先ほどの話にあったように何かアクションを起こさないとずっとそのままということになってしまう。
来場者②:
自分が取った患者さんを対象とした病院に関するアンケートで、病院内にアート作品の展示などこれまでと違うことをすることに関してどう思うかという項目がありまして、その結果から中にはどうしても受け入れられない・やってほしくないという意見もあるのですが、そのへんを蓮見先生はどうお考えですか?
蓮見教授:
違ったことをやろうとすると、どうしても嫌がる人がいる。でも、「データでとって0%だからやらない」っていうのではいけない。「やめて」と言われたら素直にやめるけど、とりあえずやってみる。という姿勢が大事。論理的に考えないで、核にある感性を大切にしていくこともありなんじゃないかなと思います。
◆パネリストの感想・まとめ◆
諸岡医師:
何かを始めると、必ず紆余曲折するけどそれを経て物事ができあがっていく、これからも心の通った医療ができるようにしていきたい。
蓮見教授:
これからも、学生に支えられ、様々な人に支えられ、アクションが起こしていければなと思います。
看護学生:
まずは、産科医療界の人員として+1になること。そして、私自身が小さな波と
なり、波及していけるような医療人になりたいです。
医学生:
「自分が患者だったら・・」と考えながら行動する医者になりたいと思う。そのためには、今の現状はじぶんが患者だったら絶対嫌だから、まだ学生機関があと1年あるのでなんとかしていきたいと思います。
町氏:
マスコミは医療現場を悪く言い過ぎると言われるが、冷静に取り上げているメディアもある。メディアの人間としてこれからも注意してやっていきたいと思う。このようにアクションを起こし、お互いが気付き、一歩足が出るようなものを提供していきたい。
以上、シンポジウムの詳細でした。
ちゃんと録音などしていなかったため、だましだましのレポートですが、ご勘弁を。悪意はありません。
だれか修正できるかたがいましたら、遠慮なく連絡くださいませ。
参考URL)
茨城県医師会 http://www.ibaraki.med.or.jp/
筑波大学附属病院リニューアルチーム・アスパラバス http://aspalog.exblog.jp/
町氏の取り上げる医療問題ドラッグ・ラグ http://www.dai2ntv.jp/news/druglag/
2008年12月31日
大評判!医っQシンポジウム 詳細編その1
医っQシンポジウム
「これからの医療について、今、できること」
の詳細を紹介!
新聞にはこんな感じで取り上げられました↓
まずは、司会&パネリストの紹介
<司会>
・町 亞聖 氏(日本テレビ 報道局記者・厚生労働省担当)
<パネリスト>
・諸岡 信裕 医師(茨城県医師会 副会長, 小川南病院 院長)
・蓮見 孝 教授(筑波大学 人間総合科学研究科芸術専攻)
・石原 望 さん(筑波大学 看護4年生)
・忽那 一平(筑波大学 医学5年生)
シンポジウムの流れ
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明
・茨城県の医師不足の現状
・後期高齢者医療制度について
↓
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」
・諸岡医師より医師不足の解決のために何ができるか(専門家の意見)
・その意見に対する蓮見教授のコメント(芸術家・企業人・一般人としての意見)
・各学生のコメント
・医療が向かう方向性、問題点などについてディスカッション
↓
◆質疑・応答
<シンポジウム詳細>わかりやすく、お伝えしますので長文です。
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明◆
まず、後期高齢者医療制度について
高齢者を差別する医療であり、高齢者は複数の病気を抱えるのに、それがまったく考慮されていない。
反対運動をして30万人の署名を集めた。このような制度を作った今の政府(自民党を中心とした体制)に対して、限界を感じ、何か変わらなければいけないという想いで、次期選挙では医師会としては全国で初めて自民党以外の政党を支持するということになった。
ついで、医療情勢について
茨城県の県北・県西・鹿行地域は深刻な医療過疎地が広がる。
茨城県の医療体制は、全国でもワースト5に入る環境
(人口当たりの医師数はワースト2位)
日本の医療は世界一
平均寿命 男84歳 女75歳、乳児死亡率 1000人中3.6人
盲腸の手術に関しては
世界一でも、労働環境の実態は・・・
・〈報酬面〉
医師の仕事に対して払われる報酬は、同じことをしてもアメリカの約2割。
具体的には、初診料(はじめて医者に診てもらう時にかかる費用、ここでいろんな病気を見分けます)は、日本では約2000円ですが、アメリカでは約10000円!
・〈マンパワー面〉
病床100床当たりの医師数はアメリカの1/5、ドイツの1/3、
看護師数はアメリカの1/5、ドイツの1/2
・〈全体の予算面〉
社会保障への国庫支出額/国内総生産(GDP)を、高齢化が進む先進国で減らしたの日本だけ
1995年に出した厚生労働省の出した医療費将来予測は、全然あっていない。
一方で、
困っているといいながら、決してお金を出そうとしていないのが現状です。
ここで注目すべき、もう一つの点、ダントツの公共事業費!日本以外のサミット参加6カ国の、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツの公共事業費をすべて足したものよりも多い!
すなわち、
明らかな失政が生んだ医療崩壊
ということで、まとめ。
私たちの納めた社会保険料は200兆円残っているはずなのに、官僚達がホテルや娯楽施設などに使ってしまいました。
年金が60歳支給、年金額が元の金額、医療費は1割負担で充分平成30年まで大丈夫であるはずが、65歳支給、支給額も減額、医療保険も3割負担、そして高齢者保険の新設は全て官僚や政治家の責任を棚上げにして、老人や弱い人々にさらなる負担をかけるものです。
政治は国民の生活を守るためにあるのです。私たちは言葉だけではなく本当に私たちを考える政治家を育てましょう。
そのためにも私たちが気をつけるポイント
・我が国は世界第2の予算を持つ経済大国である
・格差社会での社会保障とは弱者を基準にすべきである
・老人や病人は再チャレンジが出来ない
・なぜ国、県そして市町村の財政危機が言われるのか
・特別会計や社会保険料について国民に説明すべきである
・外国保険会社のための任意保険
・療養病床が38万床から15万床に決めた理由
・財政健全化のための1兆1千億円の社会保障費の削減は正当か
・老人を介護する家族はいますか
・末期医療を在宅に変える理由
・医師、看護師が足りているという政治家の本音
・病院は急性期と慢性期の2種類の病院が必要です
・政治家の社会保障に対する考え方。官僚や民間人委員が指導
・政治家は国民のために活動する義務がある
・国民は国民の生活を守る政治家に投票すべきである
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」◆
につづく
「これからの医療について、今、できること」
の詳細を紹介!
新聞にはこんな感じで取り上げられました↓
まずは、司会&パネリストの紹介
<司会>
・町 亞聖 氏(日本テレビ 報道局記者・厚生労働省担当)
<パネリスト>
・諸岡 信裕 医師(茨城県医師会 副会長, 小川南病院 院長)
・蓮見 孝 教授(筑波大学 人間総合科学研究科芸術専攻)
・石原 望 さん(筑波大学 看護4年生)
・忽那 一平(筑波大学 医学5年生)
シンポジウムの流れ
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明
・茨城県の医師不足の現状
・後期高齢者医療制度について
↓
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」
・諸岡医師より医師不足の解決のために何ができるか(専門家の意見)
・その意見に対する蓮見教授のコメント(芸術家・企業人・一般人としての意見)
・各学生のコメント
・医療が向かう方向性、問題点などについてディスカッション
↓
◆質疑・応答
<シンポジウム詳細>わかりやすく、お伝えしますので長文です。
◆諸岡医師による、現在の茨城の医療の状況説明◆
まず、後期高齢者医療制度について
高齢者を差別する医療であり、高齢者は複数の病気を抱えるのに、それがまったく考慮されていない。
反対運動をして30万人の署名を集めた。このような制度を作った今の政府(自民党を中心とした体制)に対して、限界を感じ、何か変わらなければいけないという想いで、次期選挙では医師会としては全国で初めて自民党以外の政党を支持するということになった。
ついで、医療情勢について
茨城県の県北・県西・鹿行地域は深刻な医療過疎地が広がる。
茨城県の医療体制は、全国でもワースト5に入る環境
(人口当たりの医師数はワースト2位)
日本の医療は世界一
平均寿命 男84歳 女75歳、乳児死亡率 1000人中3.6人
盲腸の手術に関しては
世界一でも、労働環境の実態は・・・
・〈報酬面〉
医師の仕事に対して払われる報酬は、同じことをしてもアメリカの約2割。
具体的には、初診料(はじめて医者に診てもらう時にかかる費用、ここでいろんな病気を見分けます)は、日本では約2000円ですが、アメリカでは約10000円!
・〈マンパワー面〉
病床100床当たりの医師数はアメリカの1/5、ドイツの1/3、
看護師数はアメリカの1/5、ドイツの1/2
・〈全体の予算面〉
社会保障への国庫支出額/国内総生産(GDP)を、高齢化が進む先進国で減らしたの日本だけ
1995年に出した厚生労働省の出した医療費将来予測は、全然あっていない。
一方で、
困っているといいながら、決してお金を出そうとしていないのが現状です。
ここで注目すべき、もう一つの点、ダントツの公共事業費!日本以外のサミット参加6カ国の、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツの公共事業費をすべて足したものよりも多い!
すなわち、
明らかな失政が生んだ医療崩壊
ということで、まとめ。
私たちの納めた社会保険料は200兆円残っているはずなのに、官僚達がホテルや娯楽施設などに使ってしまいました。
年金が60歳支給、年金額が元の金額、医療費は1割負担で充分平成30年まで大丈夫であるはずが、65歳支給、支給額も減額、医療保険も3割負担、そして高齢者保険の新設は全て官僚や政治家の責任を棚上げにして、老人や弱い人々にさらなる負担をかけるものです。
政治は国民の生活を守るためにあるのです。私たちは言葉だけではなく本当に私たちを考える政治家を育てましょう。
そのためにも私たちが気をつけるポイント
・我が国は世界第2の予算を持つ経済大国である
・格差社会での社会保障とは弱者を基準にすべきである
・老人や病人は再チャレンジが出来ない
・なぜ国、県そして市町村の財政危機が言われるのか
・特別会計や社会保険料について国民に説明すべきである
・外国保険会社のための任意保険
・療養病床が38万床から15万床に決めた理由
・財政健全化のための1兆1千億円の社会保障費の削減は正当か
・老人を介護する家族はいますか
・末期医療を在宅に変える理由
・医師、看護師が足りているという政治家の本音
・病院は急性期と慢性期の2種類の病院が必要です
・政治家の社会保障に対する考え方。官僚や民間人委員が指導
・政治家は国民のために活動する義務がある
・国民は国民の生活を守る政治家に投票すべきである
◆ディスカッション「これからの医療について、今、できること」◆
につづく
2008年12月12日
まずはパネリストの紹介!医療における芸術の役割3
今回の医っQのシンポジウム パネリスト最後の目玉の紹介がまだでした。
蓮見 孝 Takashi Hasumi 教授
インダストリアルデザイナー
筑波大学
教授
日産自動車(株)デザイン本部を経て、1991年に筑波大学に転任。博士課程人間総合科学研究科教授、広報戦略室長。1976年ロイヤルカレッジオブアート留学。茨城県生涯学習審議会委員、茨城県テクノエキスパート他歴任。著書に『ポスト「熱い社会」をめざすユニバーサルデザインーモノ・コト・まちづくり』他。
蓮見教授には、シンポジウムにおいて医療者ではない人間として、医療の現状、現場をどう考えるかという点についてコメントしていただきました。
茨城県医師会の諸岡医師の話を聞いて、率直にどう思いますか?という司会の町さんのふりに対して
「ふしぎだな~」って思います。と言っていたのが印象的でした。
ここまで、深刻な状況になってしまった医療体制。それでも、医療費を削減しようとする政府の方針に対して、医療者が諸外国と比べて異常に働いている現状に対して、すべてに「ふしぎだな~」ということだったのだと思います。
わたくし(代表クツナ)も、改めて不思議な政策を実行しようとしているよな~って感じました。
しかも、高齢者を敬う精神はなく、年金から天引きで後期高齢者制度に強制加入し保険料金のさらなる支払いを命じるこの制度を若者たちが望んでいるのでしょうか?
少なくともわたくしの周りの医療系学生は、まったく望んでいません。精一杯生きてきて、しかも現在の高齢者は戦争経験者であり戦後の日本の復興を支えてきた人たちであるのに、そんな人たちからお金を絞り取ろうなんて考えは、自分に置き換えたらぜったいに嫌です。長年命を捧げてきた国に失望すらしてしまうでしょう。人生の大先輩方には余生をのんびり暮らしてもらいたいです。
このところも不思議。
後期高齢者医療制度に関しては、以前こんなことがありました。
某政治家(厚生族)と直接話をしたことがあるのですが、「この制度は君たちのために作ったんだ。政治ってのは先を考えなきゃだめなんだ」なんて偉そうに言ってましたが、今がひどい状況なのは棚上げし、未来のことを考えてるんだなんて踏ん反りかえっている人でした。(少なくとも私にはそう映りました)
その政治家はさらに、「診療報酬が下げられて、病院で働く医者は自分たちのやりたい患者のための医療ができなくなってきている」とわたくしが伝えても、「そんなことないよ、医療の面はだいぶ改善してきてるんだ」と知ったかぶりをして、過酷な勤務は深刻さを増している時勢にとんちんかんな発言をしていました。厚生族の議員がこんなんでは、日本の医療が崩壊していくのも納得だなとその時に強く思いました。
ちょっと熱くなりましたが、要するに政治家という職業は自分が次も当選することができるかを第一に考えているような人たち(当選しなければただの人になってしまうため当然ですが)であり、
本気で日本の医療、その他諸問題を解決するためには、わたしたちひとりひとりが声をあげて世論を形成していかなくてはなりません。
そうすることで、「世論もそうなっているし」と政治家も動きやすくなります。ぜひわたしたちから変わっていきましょう。
つづく
蓮見 孝 Takashi Hasumi 教授
インダストリアルデザイナー
筑波大学
教授
日産自動車(株)デザイン本部を経て、1991年に筑波大学に転任。博士課程人間総合科学研究科教授、広報戦略室長。1976年ロイヤルカレッジオブアート留学。茨城県生涯学習審議会委員、茨城県テクノエキスパート他歴任。著書に『ポスト「熱い社会」をめざすユニバーサルデザインーモノ・コト・まちづくり』他。
蓮見教授には、シンポジウムにおいて医療者ではない人間として、医療の現状、現場をどう考えるかという点についてコメントしていただきました。
茨城県医師会の諸岡医師の話を聞いて、率直にどう思いますか?という司会の町さんのふりに対して
「ふしぎだな~」って思います。と言っていたのが印象的でした。
ここまで、深刻な状況になってしまった医療体制。それでも、医療費を削減しようとする政府の方針に対して、医療者が諸外国と比べて異常に働いている現状に対して、すべてに「ふしぎだな~」ということだったのだと思います。
わたくし(代表クツナ)も、改めて不思議な政策を実行しようとしているよな~って感じました。
しかも、高齢者を敬う精神はなく、年金から天引きで後期高齢者制度に強制加入し保険料金のさらなる支払いを命じるこの制度を若者たちが望んでいるのでしょうか?
少なくともわたくしの周りの医療系学生は、まったく望んでいません。精一杯生きてきて、しかも現在の高齢者は戦争経験者であり戦後の日本の復興を支えてきた人たちであるのに、そんな人たちからお金を絞り取ろうなんて考えは、自分に置き換えたらぜったいに嫌です。長年命を捧げてきた国に失望すらしてしまうでしょう。人生の大先輩方には余生をのんびり暮らしてもらいたいです。
このところも不思議。
後期高齢者医療制度に関しては、以前こんなことがありました。
某政治家(厚生族)と直接話をしたことがあるのですが、「この制度は君たちのために作ったんだ。政治ってのは先を考えなきゃだめなんだ」なんて偉そうに言ってましたが、今がひどい状況なのは棚上げし、未来のことを考えてるんだなんて踏ん反りかえっている人でした。(少なくとも私にはそう映りました)
その政治家はさらに、「診療報酬が下げられて、病院で働く医者は自分たちのやりたい患者のための医療ができなくなってきている」とわたくしが伝えても、「そんなことないよ、医療の面はだいぶ改善してきてるんだ」と知ったかぶりをして、過酷な勤務は深刻さを増している時勢にとんちんかんな発言をしていました。厚生族の議員がこんなんでは、日本の医療が崩壊していくのも納得だなとその時に強く思いました。
ちょっと熱くなりましたが、要するに政治家という職業は自分が次も当選することができるかを第一に考えているような人たち(当選しなければただの人になってしまうため当然ですが)であり、
本気で日本の医療、その他諸問題を解決するためには、わたしたちひとりひとりが声をあげて世論を形成していかなくてはなりません。
そうすることで、「世論もそうなっているし」と政治家も動きやすくなります。ぜひわたしたちから変わっていきましょう。
つづく