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2010年01月30日

もう1つの医療崩壊のいま 英国NHS学習会報告

公平・無料・国営を貫く英国の医療改革
講師 竹内和久 厚生労働省(前・在英国日本国大使館一等書記官)

2010年1月16日、医療制度研究会主催の上記の学習会に参加してきました。
メモをタイピングしましたので、興味のある方はぜひ。


読破してください(笑)
ポイント、ポイントでまとまっております。

はじまりはじまり~~。



イギリスでの3年間は、9割は医療の話題を取り扱っていた。
医療のNHSの社会的位置づけがかなり高かった。

イギリスの医療のイメージ
海外のシステムを見るのはたいへん。
待機時間が長いのは過去の話。
<話の流れ>
NHSとは?
NHS改革とは?
NHSは成功したか?

なぜ英国医療に注目するか?
・崩壊からの復活
・米国でも欧州でもない
・日本と同じ「普遍性」 歴史を重んじる。保守的。

オリジナルの社会民主主義的な医療制度を作ろうとしているのがイギリス

NHSは英国社会そのものであり、なんとしても維持すべきと考えている。
自国の制度に誇りを持っている。



National Health Service
それまでは医療はお金持ちが受けられるもの・

住民は基本はGP(一般家庭医)から、NHSトラストや民間病院やPCT

NHSトラスト
ウォークインセンター コンビニ診療
NHSダイレクト インターネットや電話
PCT(Primary Care Trast) SHAと連携して医療費の支払いなど
戦略的保健当局(SHA)
保健省(Department of Health)

NHS全体で135万人を雇用、65万人が医療者

ケア品質委員会(CQC)
国立有料診療機構(NICE)

全体に緊張感があるシステムになっている。
国が一括してやらないことで、お互いがチェックしながら運営できている。



NHSの特徴
1. 配給型システム
*公平、無料、国営 お金持ちは民間医療機関へ
*強く明快な理念
*強いマクロ管理/ミクロの非効率 
→官僚的な部分はあり、トップダウン的なところはある。

2. 多くの局面で機能分担が進展
*GPとセンカンダリ/ターシャリ・ケア
*政府、ALBs、民間
Arms stlengs bodies
*自治体・保険者機能(PCT)
PCTに医療予算の8割が流れてきて、それをマネージメントしている。

3. ゲートキーピング機能
*GPは専門家 GPを目指す学生も増えてきている。(かつては、給料も安かった)イギリスの医学生の6割が女性。女性のワークライフバランスを考えて人気が出てきている。
*町役場
地域の人が登録されている。
*副作用も(アクセス制限)
GPに行かないと他の専門機関にいけない。

世界の中のNHS
総医療費の対GDP比
日本 8.1% 英国8.4% 出典:OECDヘルスデータ2009

一人当たり医師診察回数
日本 13.7 英国 5.1 フランス 6.4

イギリスは院内感染が多い
古い病院が多いし、さまざまな国家の人がいるため。
医療に関する博物館があったり、医療に対する意識が高い。

NHS改革とは

1970年代、保守党による改革(サッチャー)
初期は医療資源が足りなくてうまくいかなかった。

改革のマグマ
1. 過少投資によりサービス提供能力の不足
2. サービスの質の低下(汚い施設。

ニューパブリックマネージメント

The NHS plan 10年先の青写真を描いた

NHS改革が目指したもの(労働党)
1. 大規模な財源投入(医療費対GDP比を欧州並みに)
2. サービス供給能力の拡大
3. サービス較差の是正、質の向上(全国基準、クリニカル・ガバナンス、NHSのIT化)
4. 組織運営の分権化・効率化(FT)
優良企業は自由にやっていい部分を与えた(インセンティブを考えたシステム)

ブレア首相はNHSに思い入れがあった。
好景気だったため医療費を増やすことができた。

改革の柱1 医療費の増加

改革の柱2 医療の可視化と質の管理
具体的な数値目標の設定(主な疾患の改善目標、安全性などを監視)

医療機関の“通信簿”Annual health check Webで公開している
これによるペナルティーはないが、プレッシャーになっている。
(国営ならでは・・・)

改革の柱3 現場の活性化
人事・予算の裁量が優遇されるFT(ファウンデーショントラスト)
PCTの役割“積極的保健者“
PCTの理事会には、半分は医療者以外の人:レイメンバー〔lay member〕(ビジネス感覚での指摘がある)

改革の柱4 競争と選択 Choice and Comptetion
プライベートセクターの積極的活用
患者の病院選択性を導入、患者の声を反映する仕組み
医療機関のパフォーマンス情報を公表
医師の資格は5年ごとに更新!

改革の柱5 費用対効果の向上
有効性と経済性に基づく医療ガイドライン策定(NICE)
→クスリの有効性を経済面も考慮して判定。ただし、NICEで採用されなくても使えないわけではない。
ブロック予算に代わる実績払い方式(PbR:ペイメント・バイ・リザルツ)の導入
*GPに入る収入も半分は、成果報酬になってきている。

システム改革としての巧さ

・「システム」の視点 
10年間というプランを作り構造的に意識して作った。
・トップダウンとボトムアップの出し入れ
・TRY&ERROR
 試行錯誤が多い。
・制度における「遊び」

イギリスは、厚労省の人は政治には関わらない。


*日本は人材のローテーションがない。内部でのやりとりが上手くなるけど、実質育っていない。


NHS改革は成功したのか?
(+)
待機時間は減った。死亡率も減少した。
国民の満足度は高い水準を維持(70% 2007年)/ただし、NHSの運営全体には不満大

(-)
医療費は有効に使われていないと70%の人が思っている。
IT プロジェクト(総額62億ポンド)の失敗。
現場の反発、改革疲れ、経営陣とスタッフの軋轢
患者の選択は未だ途上。

NHS改革
::残された課題::
・高齢者ケアへの取り組み
 英国は高齢化スピードが日本の半分。
・医療提供体制の見直し
院内感染問題
・保健施策(パブリックヘルス)の強化
肥満23%、飲酒問題
・経済危機、財政難の中での医療費のコントロール

High Quality Care For All 2008年6月
→Health Bill (医療法案) 2009.11.12  外科医が保健省のトップに採用された

NHSで上手くやれば、政権を取れるという状況になっている。

(写真は下馬評で、おそらく政権交代があるだろう・・・とのこと)

現在、これからのNHS=『キマイラ』
新しい生き物で、いろんな面があり、今後も注目。。

~~~~以上~~~~~~
メモなんですが、反響があればもっとしっかり記します。

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医療制度研究会
http://www.iryoseido.com/





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